脂質代謝だからこそ生まれた作品なのか
ゴッホの食事を調べているとき、ふと、この表情はどこかで見覚えがあると、偉人の肖像を並べ比べてみました。うん、似ている…。あれ?ちょっと待てよ?この人達、まさか…。そう、そのまさかです。皆、30代後半で自ら命を絶っているのです。
左上 ゴッホ、右上 ブガッティ(彫刻家)、左下 太宰治、右下 芥川龍之介、ぱっと見、顔が似てませんか?
目の前のものを認識していないような目つき、眉間の強張り、頬から顎にかけてのラインが削がれているところまで皆似ています。
特に頬が削がれているところをみると、糖質のエネルギーはとうに使い果たし、脂質までも使い果たしたように見えます。
つまり、絶食に近い状態により糖質(グルコース)を使い切り、意図せずに筋肉(タンパク質)や脂肪細胞に蓄えられている脂質(脂肪酸)をエネルギー源としたケトン代謝になっていたのではないでしょうか。
糖質の嫌気性解糖(酸素を使わないエネルギーの作り方)では、グルコースから最終的に作られるATPの生産量が2個に対し、好気性解糖(酸素を使うエネルギーの作り方)ではATPは、38個作られます。さらに、脂質(脂肪酸)から作られるエネルギー量は129個にも及びます。
つまり、彼らは脂肪酸代謝(ケトン体代謝)により、最期のエネルギーで作品作りに及び、エネルギーを使い果たした際に、自死を選んだのではないかと推測します。その栄養の枯渇した際に、新たなエネルギー源を補給できていればどうなったのだろうと、どうしても考えてしまうのです。
満たされた中からは生まれない、悲壮感が必要な作品作りもあるでしょう。
ビタミン・ミネラル・タンパク質を補給しては作れない作品もあるかもしれません。
上記を読めば、その際に最後の砦の脂質まで絶ってしまうのは非常に危険だとお分かりいただけると思います。
ギリギリの状態で制作したとしても回復する術を知っていれば、長く活動を続けることができるかもしれません。
今回は偉人の風貌から読み取れる情報で、脂質代謝の可能性を考えてみました。
と、ここまで栄養面からのお話をいたしましたが、何が人生で価値あるのかは、人それぞれです。栄養がすべてではありません。限りある時間の中で、その人が納得のいく人生を歩めたら良いでしょう。
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