みつばち先生のブログ

分子栄養学好き、美術好きな鍼灸師のブログ

肩凝り

長い時は休憩を挟みながら12時間くらいモニターに向かい合っています。同じ姿勢が続くのがよくないのか、眼→首→肩→背中→腰の順番で不調が出てきます。上半身全体の筋肉の緊張が抜けないです。時折、背骨に激痛がはしります。そしてこのこわばりが常に恐怖や不安を感じている状態を作り、メンタルに悪さしているのを感じます。そして季節ごとに変動が激しく、夏と冬がつらいです。マッサージや、整体は一時的には良くなりますが、すぐに元に戻ってしまう状況で、それだけだと回復が芳しくありません。メンタルと筋肉の「緊張」を解く栄養が知りたいです。

(30代、ディレクター)

 

 

 

筋肉の緊張を緩めるためにマグネシウムを意識して摂取することをお勧めします。マグネシウムは筋肉を弛緩させる作用があります。サプリでもいいですし、液体タイプで皮膚に塗るものもあります。RDA※2では1日の推奨量を320-420mgとしています。高タンパク食にすると、代謝で消費されるために、それ以上のマグネシウムが必要になります。オフィスにマグネシウムオイルを常備しておくと、ちょこちょこ塗れるので便利ですよ。

マグネシウムの選び方で注意したいのが吸収率です。最も手に入りやすいものは「酸化マグネシウム」ですが、これは約5%の吸収率で効率が悪いです。キレートマグネシウムのリンゴ酸マグネシウム塩化マグネシウム、トレオン酸、グリシンを選びましょう。

 

肩こりも腰痛と同様に、活性酸素が筋肉を固く収縮させ、乳酸が溜まった状態です。つまり、活性酸素の除去にスカベンジャー(抗酸化物質)、血流改善にビタミンE、痛みによるストレスに対抗するためや、コラーゲンや筋肉の回復にビタミンCも必要です。これらは仕事で、膨大なストレスがかかった時にも大量に消費されてしまいます。そして作業中に甘い物を食べているならば要注意です。グルコース代謝(甘い物の代謝)の嫌気性の代謝乳酸が発生します。まとめます、ストレスが加わり活性酸素が増えると、様々なビタミンなミネラルが大量に消費されます。間食で食べている甘いものは、体でエネルギーとして使うときに、乳酸が出来てしまいます。乳酸は肩こりや腰痛などの原因なので、乳酸を発生させない食事にすることが大切です。

糖質代謝を促すビタミンB1、脂質代謝を促すビタミンB2、活性酸素除去のスカベンジャー(抗酸化物質)と糖質制限。高タンパク食と血流改善のためにビタミンEが必要です。

 

 

 

※2 RDA アメリカ政府FDAが規定した推奨食事摂取量

 

 

不足が疑われるもの

マグネシウム、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、スカベンジャー、タンパク質

 

 

マグネシウムの種類(ホッファー博士は塩化・キレート(アミノ酸などと抱合されたもの)・リンゴ酸を勧めています)

  • choride (塩化) デトックス代謝、腎機能
  • citrate (クエン酸)値段が少し張るが、吸収率がよい
  • glycinate (グリシン酸塩) リラックス、よい吸収率
  • malate(リンゴ酸)通電、線維筋痛症、筋肉痛
  • oxide (酸化)安価でどこでも手に入るが、吸収率が悪い5%ほど
  • sulfate (硫酸)少量経口摂取
  • taurate and orotate (タウレートとオロト酸)心血管の健康
  • threonate (トレオン酸)脳損傷PTSD、うつ、神経疾患、不安

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