みつばち先生のブログ

分子栄養学好き、美術好きな鍼灸師のブログ

椅子にずっと座っているので腰が痛くなる

常にパソコンの前で椅子に座って作業しているため、腰が痛くなってしまいます。ストレッチをしていますが、なかなか良くならず、朝起きるときに痛みがあります。

(40代、ゲームクリエーター

 

 

クリエイターに付き物の疾患といえば、腰痛ではないでしょうか。長時間のモニター越しの作業で、腰には非常に厳しい環境ですね。立って作業をするわけにはいかないですし、どうにか腰痛を解消したいものです。痛み止めを飲んでしのぎますか?コルセットをして?それでは根本解決になりません。なぜ痛くなるのかを知っると解決方法が見えてきます。

腰痛は、筋肉が固く収縮し、疲労物質(乳酸)が溜まった状態です。活性酸素をご存知でしょうか?人間は生命維持の為に呼吸をしますね、すべての酸素がエネルギーを作るために使われるわけではなく、使われなかったものは酸化されます。これらが身体の成分と反応して身体を錆びつかせます。活性酸素は筋肉を固く収縮させます。つまり、腰痛対策には、活性酸素を除去すればいいのです。それには、にスカベンジャー(抗酸化物質)※1、血流改善にビタミンEと、痛みによるストレスに対抗するためや、コラーゲン・筋肉の回復にビタミンCが必要です。またよく糖質を食べるならば、腰痛の原因の乳酸が発生してしまいます。グルコース代謝(甘い物の代謝)の解糖系には、嫌気性と好気性があり、嫌気性の代謝で乳酸が発生します。デスクワークでは、あまり動かないため呼吸が浅くなり、よく動く仕事に比べて好気性の代謝レベルが下がります。まとめると、甘いものを体でエネルギーとして使うときに、乳酸が出来てしまいます。乳酸は腰痛などの原因なので、乳酸を発生させない食事にすることが大切です。

〇糖質代謝を促すビタミンB1

〇脂質代謝を促すビタミンB2

活性酸素除去のスカベンジャー(抗酸化物質)ビタミンCなど

糖質制限

〇高タンパク食

〇血流改善のためにビタミンE

が必要です。

 

ぎっくり腰などの急性の痛みには、ビタミンE(血流の改善・抗酸化物質)の増量をおすすめします。痛みのあるポイントにカイロをはり温め、痛みのない範囲でストレッチをしてください。あまり安静にしない事で経過が良好になりやすいです。痛みによるストレスからビタミンCも大量に消費されますので、1時間に1回はビタミンCの補給を心がけます。これには炎症を治める効果も期待できます。

たま、ぎっくり腰の前に何があったかを思い出してみましょう。強いストレスになる出来事がありませんでしたか?その後に物理的な刺激が加わると、ぎっくり腰を発症させやすいですよ。

小西伸也先生と山本義徳先生によれば、以下説明とのことです。ストレスが加わると血糖値が上昇し、アドレナリンが出てきます。アドレナリンは合成されるときも、分解されるときも、スカベンジャー(抗酸化物質)を消費します。何か強いストレスを受けたときは、予防の為、普段より多めにスカベンジャーを摂取することがよいかもしれませんね。

 

不足が疑われるもの

ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、ビタミンC、その他スカベンジャー、タンパク質

 

 

※1スカベンジャーとは

抗酸化物質とも言われる、活性酸素の攻撃から身を守る働きをする物質の総称。体内で作られる酵素SODなど)と、身体の外から取り入れる物質(ビタミンポリフェノールなど)に大別される。Wikipediaより

 

代表的なスカベンジャー(抗酸化物質):カロテノイド(特にアスタキサンチン)、ビタミンA、B2、C、E、尿酸 、ビリルビン、女性ホルモン、SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)、ユビキノン、β-カロチン、フラボノイド、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシターゼ、ペルオキシターゼ