みつばち先生のブログ

分子栄養学好き、美術好きな鍼灸師のブログ

有害な画材での健康被害対策にはビタミンC!

 最初に結論を述べますが、下記にあるような有害性の高い顔料を使用しているなら ビタミンCとプロテインEAA必須アミノ酸)を摂ることをお勧めします。

 

画家クロード・モネが用いた顔料には、毒性の強いものがありました。 モネは使用している顔料をこのように答えています。

 

『私が使うのは鉛白、カドミウムイエロー、バーミリオン(朱)、マダー(茜)、コバルトブルー、クロムグリーン。それだけだ』

 

鉛白、カドミウム、バーミリオン(硫化水銀)これらの名前を見ただけでも、その有害性が分かります。実はこれらの有害性のある顔料は現在でも使われているものがあります。

※注意の必要な顔料には、有害性表示として赤地に黒バツ印のマークと取扱上の留意点が表示されています。

 

鉛(クロム系の名前のつく顔料)

常習的な風邪、人格の変化、頭痛、感覚の消失、脱力、口の中の金属味、歩行協調障害、食欲減退、嘔吐、便秘、けいれん性の腹痛、骨や関節の痛み、高血圧、貧血

 

カドミウムカドミウム系の名前のつく顔料)

咳、口渇、鼻や喉の痛み、頭痛、目眩、衰弱、発熱、悪寒、胸部痛などの炎症症状

 

硫化水銀(バーミリオン系の名前のつく顔料)

喉頭の灼熱感、咳、胸痛、呼吸困難等の呼吸器症状又は発赤、皮疹、浮腫、潰瘍等の皮膚若しくは粘膜の刺激症状

 

他にも有害性の高い顔料はありますが代表的なものを記載しました。上記のような症状を避けるためには、顔料を注意して使用するのはもちろん、栄養による対策を日々実践することも重要です。では具体的に説明していきましょう。

 

 

1ビタミンCの大量摂取

キレート療法と呼ばれる、重金属除去の治療法があります。私たちの体の中ではこの除去が自然と行われています。その際に、ビタミンC、腸内の食物繊維、一部のアミノ酸が使われています。そこで、その体の自然な作用を促す為に、ビタミンCを大量に補うのです。ビタミンCの量は個人差がありますが、目安としてお腹を下す一歩手前までが指標になります。おおよそですが3g~10gあたりの方が多いです。

 

2肝臓の解毒作用のサポートにプロテイン必須アミノ酸

肝臓→胆のう→腸の経路に沿って、重金属と結合する、運び屋タンパク質、 あるいはアミノ酸の重金属除去の役割が示唆されています。そこで、アミノ酸の摂取により解毒を促そうという方法です。プロテインもしくはEAAと呼ばれる必須アミノ酸の摂取をお勧めします。 重金属は、皮膚、汗、毛、髪、爪、垢 として排泄されますが、その代謝を促す為にも、十分な量のアミノ酸が必要になります。プロテインは大量に飲むとお腹を下すことが有りますので、5gから10g程度を朝昼晩に摂るようにしましょう。EAAも大量に飲むとお腹を下しますので、少量(1~3g程度/day)から始めてください。量の増減はご自分の体調に合わせて調節してください。

 

 

以上、日常でできる有害な画材での健康被害対策でした。ビタミンCの摂取とプロテインの摂取が除去のポイントですね。単純なことですが筆先を舐めない事も予防になりますので、癖で舐めてしまっている方は気を付けましょう。作家の皆さん、身体を守りながら、長く素敵な活動を続けてくださいね。

 

 

参考文献

オーソモレキュラー医学入門 エイブラム ホッファー、アンドリュー W ソウル

自主健康管理のための栄養療法 三石巌

 

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