みつばち先生のブログ

分子栄養学好き、美術好きな鍼灸師のブログ

EAA(必須アミノ酸)と薬の飲み合わせ

薬を飲んでいるのですがEAAと飲み合わせても大丈夫でしょうかという質問がたまにあります。

結論から書きますが、気にしなくてよいと私は考えます。

 

この質問に触れる度に私が思うのは、EAA(必須アミノ酸)を薬の位置づけにしているのかなという事です。飲み合わせという考え方は、一般的に薬同士の作用において、不具合がでるかどうかという考え方です。※1

 

EAA(必須アミノ酸)とは、動物の体内で充分に合成されないので、口から食べて摂取しなければならない栄養素の事です。

ヒトでは、一般に次の8種もしくは、ヒスチジンを追加した9種類がEAA(必須アミノ酸)に含まれます。

 

EAAという横文字の名前なので、なんとなく薬の雰囲気がありますが、

薬とは全く異なるものです。

薬の多くは代謝酵素阻害作用を持つものです。つまり代謝を滞らせるもの。

一方、身体の中で代謝をすすめる酵素がありますが、これはタンパク質です。

 

下記引用(代謝がわかれば身体がわかる 福岡伸一 より)

タンパク質は(酵素)は非常に巨大な分子であり、そのままの形で体内(細胞)に

吸収されることはほとんどない。そして体内のタンパク質(酵素)は、食事から得たアミノ酸から体内で合成される。

引用終わり

 

つまり、アミノ酸によって代謝酵素が合成されているのです。

どうですか?薬とEAA(必須アミノ酸)は真逆の作用を促すとお分かりになるでしょう。

すこし表現がおかしいですが、EAA(必須アミノ酸アミノ酸そのものなので、酵素の材料そのものを摂取していることになります。

 

EAA(必須アミノ酸)の摂取は薬の効き目を圧倒的に良くします。

薬の効きに関してもっと詳しくは知りたい方は精神科医こてつ名誉院長のブログをご覧ください。

 

 ※1この記事ではEAAと医薬品について書きましたが、

「食品」と「医薬品」の組み合わせが問題となることも稀にあります。
・降圧薬、コレステロール降下薬、免疫抑制剤などの一部とグレープフルーツ
・抗凝固薬(ワーファリン)と納豆

などが有名です。

ご指摘いただきました宮崎光史先生、あとがとうございました。