みつばち先生のブログ

分子栄養学好き、美術好きな鍼灸師のブログ

貧血

資料を探しに本屋で立ち読みしていたところ、急に視界がテレビのようなグレーの砂嵐で埋まっていき、 立っていられず、しゃがみこんでしまいました。 頭がサーッと寒くなり、血の気が引いていく感覚になり、なんとか喫茶店に駆け込みしばらく休んで無事帰宅できましたが、 別の日もずっと立っていると急に貧血に襲われることが度々あります。

(30代、刺繍作家)

 

立っていられずにしゃがみ込む、血の気が引く感覚ということですので、起立性調節障害を疑います。朝が弱い・立ちくらみ・失神発作・動悸、これらは鉄分・タンパク質不足の症状です。筆者も以前は、電車の中で突然目の前が真っ白になり、体から力が抜け、そのまま倒れる事がありました。貧血なんだろうと見当は付きましたが、実際に鉄分を補給するなどの対策はしていませんでした。バランスの取れた食事をしていればいずれ解消するものだと思っていましたが、今は違います。鉄の吸収率は非常に悪い上に、月経のある女性なら毎月鉄を失っていきます。さらに、諸外国では小麦や醤油などの日常的に使う食材に鉄が添加されていますが、日本ではその対策は全くされていません。つまり日本では自衛をしない限り、すべての女性は鉄タンパク不足だと言うことです。ちなみに、鉄製のフライパンを使っているからと安心するのは鉄の吸収率の悪さから言ってご法度です。まずはプロテインと鉄を速やかに補給することが必要です。詳しく知りたい方は、藤川徳美先生の著書を読まれることをお勧めします。

 

不足が疑われるもの

タンパク質、鉄分

 

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自分に自信がない時に実践したいオススメ3つ

自分に自信が持てない気持ち良くわかります。かつては私自身もそうでしたが、
今そこから抜け出しつつあります。

何かが出来るようになる、知識を増やすなどをしても大抵は自信に繋がりません。
そこで抜け出す為に私が大切だと考える3つをご紹介、

 

●栄養の充実

思ってる以上に栄養の充実は時間がかかる。
特に女性は!ホントに時間かかる。
だから根気よく続ける。
栄養が足りないとポジティブな思考になるのは難しい

 

●自分をネガティブな評価をする人から離れる。
価値を認めてくれる人の近くにいる。または、その言葉だけ信じる。

ホントは自分自身で己の価値を認められたらそれが一番いい。だけど価値が全く分からなくなってしまっているなら、自分の価値をわかる人の側にいた方が回復が早い。

 

●自分の考えをアウトプットする

黙っていたら貴方の考えは誰にも伝わらない。
伝わらないという事は、考え方の合わない人も側に寄ってくる可能性がある。
アウトプットをする利点の1つに、「価値観の似ている人が寄ってくる」がある。
じつは、これが一番アウトプットの良い事なのかも。

 

結局、自分の価値は自分が決めるもの。
私はこの世に存在するだけで素晴らしいと
考えても、誰にも迷惑はかけないはず。

悪夢を見る

常に時間に追われて作業しているためか、クライアントの意向に沿うよう制作しているためか、睡眠中も精神的に追い詰められているようで、深く眠れず、何度も目を覚まし、いつもなぜか卒業制作が間に合わない等、失敗や追いこまれる悪夢を毎日ように見ます…。深く眠る方法やゆったりとした気持ちになる方法があったら教えて欲しいです

(30代、グラフィックデザイナー)

 

夜な夜な悪夢をみれば、寝ているようでも体の回復が今一つになりますね。私は以前、歯が抜けてジャリジャリと口の中に抜けた歯が溜まるという夢を毎日見ていました。とても嫌な目覚めでした。すっきりした一日を送りたいのに朝にどっと疲れているのです。夢を沢山見る理由として、ビタミンB6の不足があげられます。ビタミンB6はタンパク質の代謝で使われます。高タンパク食にして悪夢を見るようでしたら、ビタミンB群、特にビタミンB6が不足してしまいます。またビタミンB6が不足すると、刺激に敏感になったり、聴覚過敏になったりもします。

クリエイターの方々は頭をフル回転し、創造しているので、脳を代謝するビタミンが枯渇する傾向にあります。脳の代謝に関するのは「タンパク質の強化とビタミンB1、B2、B6、B12、C、E」です。どうですか?ビタミンB6

がありましたね。

脳をフル回転しながら創造する仕事は、ビタミンB6を代表するビタミンB群を大量に消耗する。ビタミンB6が枯渇すると、悪夢を見る。

ここで注意したいのが、エキセントリックな作品を作っている方たちです。夢がアイデアソースになっている場合、情緒の不安定さから作品のヒントを得ている場合、ビタミンB6の補給により悪夢を見なくなり、情緒が安定する可能性があります。作品の都合上、安定を避けたい方は、時期を見ながら栄養療法を慎重に取り入れたほうが良いでしょう。

 

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オフィスにずっといると、日光浴不足になる(冬季うつなど)

冬場になると段々やる気不足になってきて、仕事の能率も落ちてしまいます。また厳冬地なので冬はなかなか散歩での日光浴もしづらく、日常的に行える良い方法がないかと探しています。栄養で何か解決策はないでしょうか?

(30代デザイナー)

 

窓際なのでそこそこ日に当たっているかと思いますが、冬にメンタルが落ちやすいので日照時間、大切だと思います。とくにクリエイター、朝寝坊が多いので知らず知らずに不足してそうです。

(30代、エディトリアルデザイナー)

 

 厚生労働省「平成21年度国民健康・栄養調査報告」のよると、多くの日本人は慢性的にビタミンDが不足していると報告があります。ビタミンDは太陽光を浴びて皮膚で合成されます。日頃オフィスでお仕事をされているなら、慢性的なビタミンD不足の可能性があります。紫外線には、A波、B波、C波があります。このうちビタミンDの合成に必要なのはB波です。B波は窓ガラスを通過できません。そのため、オフィスの窓越しでの日光浴は効果が薄いでしょう。ビタミンDを合成するには、太陽光に直接浴びるために外へ出る必要があります。

また冬季に筋力が低くなったように感じることがあれば、ビタミンDの不足を疑ってください。特に高緯度地域に住まわれている場合は要注意です。(参考 藤川 徳美先生FB 2017年6月15日  記事より)

 

 

ビタミンDには、風邪予防・喘息予防・花粉症予防・肥満予防・骨粗しょう症・しわ予防に効果が期待できるんですよ。厳しい夏の時期を除いては日焼け止めを控えてみましょう。日焼け止めをして、ビタミンDが合成されずに、風邪や喘息・肥満になっては本末転倒です。またビタミンDの豊富な食材の一つに「しいたけ」があげられます。「しいたけ粉」も簡単に手に入るので日々の食事にダシとして活用してはいかがでしょうか。また、すでに喘息など症状が出ている場合は、しいたけのビタミンD含有量ではとても追いつきませんので、サプリの使用をお勧めします。Abram Hofferの著書「Orthomolecular Medicine For Everyone」では喘息、花粉症には、A50,000IU、D20,000IUと紹介されています。

 

また、高容量のビタミンDを飲まれるのでしたら、ビタミンKの欠乏を防ぐために、ビタミンKを併せて飲む事をお勧めします。具体的にはビタミンK2のMk‐7がお勧めです。

水野雅登医師によると、ビタミンDを1日3万IU以上摂るならば、ビタミンK2のMK-7で600mcgが必須、ビタミンD3を5000IUまでならビタミンKは不要とのことです。

 

不足が疑われるもの

ビタミンD

 

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EAA(必須アミノ酸)と薬の飲み合わせ

薬を飲んでいるのですがEAAと飲み合わせても大丈夫でしょうかという質問がたまにあります。

結論から書きますが、気にしなくてよいと私は考えます。

 

この質問に触れる度に私が思うのは、EAA(必須アミノ酸)を薬の位置づけにしているのかなという事です。飲み合わせという考え方は、一般的に薬同士の作用において、不具合がでるかどうかという考え方です。※1

 

EAA(必須アミノ酸)とは、動物の体内で充分に合成されないので、口から食べて摂取しなければならない栄養素の事です。

ヒトでは、一般に次の8種もしくは、ヒスチジンを追加した9種類がEAA(必須アミノ酸)に含まれます。

 

EAAという横文字の名前なので、なんとなく薬の雰囲気がありますが、

薬とは全く異なるものです。

薬の多くは代謝酵素阻害作用を持つものです。つまり代謝を滞らせるもの。

一方、身体の中で代謝をすすめる酵素がありますが、これはタンパク質です。

 

下記引用(代謝がわかれば身体がわかる 福岡伸一 より)

タンパク質は(酵素)は非常に巨大な分子であり、そのままの形で体内(細胞)に

吸収されることはほとんどない。そして体内のタンパク質(酵素)は、食事から得たアミノ酸から体内で合成される。

引用終わり

 

つまり、アミノ酸によって代謝酵素が合成されているのです。

どうですか?薬とEAA(必須アミノ酸)は真逆の作用を促すとお分かりになるでしょう。

すこし表現がおかしいですが、EAA(必須アミノ酸アミノ酸そのものなので、酵素の材料そのものを摂取していることになります。

 

EAA(必須アミノ酸)の摂取は薬の効き目を圧倒的に良くします。

薬の効きに関してもっと詳しくは知りたい方は精神科医こてつ名誉院長のブログをご覧ください。

 

 ※1この記事ではEAAと医薬品について書きましたが、

「食品」と「医薬品」の組み合わせが問題となることも稀にあります。
・降圧薬、コレステロール降下薬、免疫抑制剤などの一部とグレープフルーツ
・抗凝固薬(ワーファリン)と納豆

などが有名です。

ご指摘いただきました宮崎光史先生、あとがとうございました。

肩凝り

長い時は休憩を挟みながら12時間くらいモニターに向かい合っています。同じ姿勢が続くのがよくないのか、眼→首→肩→背中→腰の順番で不調が出てきます。上半身全体の筋肉の緊張が抜けないです。時折、背骨に激痛がはしります。そしてこのこわばりが常に恐怖や不安を感じている状態を作り、メンタルに悪さしているのを感じます。そして季節ごとに変動が激しく、夏と冬がつらいです。マッサージや、整体は一時的には良くなりますが、すぐに元に戻ってしまう状況で、それだけだと回復が芳しくありません。メンタルと筋肉の「緊張」を解く栄養が知りたいです。

(30代、ディレクター)

 

 

 

筋肉の緊張を緩めるためにマグネシウムを意識して摂取することをお勧めします。マグネシウムは筋肉を弛緩させる作用があります。サプリでもいいですし、液体タイプで皮膚に塗るものもあります。RDA※2では1日の推奨量を320-420mgとしています。高タンパク食にすると、代謝で消費されるために、それ以上のマグネシウムが必要になります。オフィスにマグネシウムオイルを常備しておくと、ちょこちょこ塗れるので便利ですよ。

マグネシウムの選び方で注意したいのが吸収率です。最も手に入りやすいものは「酸化マグネシウム」ですが、これは約5%の吸収率で効率が悪いです。キレートマグネシウムのリンゴ酸マグネシウム塩化マグネシウム、トレオン酸、グリシンを選びましょう。

 

肩こりも腰痛と同様に、活性酸素が筋肉を固く収縮させ、乳酸が溜まった状態です。つまり、活性酸素の除去にスカベンジャー(抗酸化物質)、血流改善にビタミンE、痛みによるストレスに対抗するためや、コラーゲンや筋肉の回復にビタミンCも必要です。これらは仕事で、膨大なストレスがかかった時にも大量に消費されてしまいます。そして作業中に甘い物を食べているならば要注意です。グルコース代謝(甘い物の代謝)の嫌気性の代謝乳酸が発生します。まとめます、ストレスが加わり活性酸素が増えると、様々なビタミンなミネラルが大量に消費されます。間食で食べている甘いものは、体でエネルギーとして使うときに、乳酸が出来てしまいます。乳酸は肩こりや腰痛などの原因なので、乳酸を発生させない食事にすることが大切です。

糖質代謝を促すビタミンB1、脂質代謝を促すビタミンB2、活性酸素除去のスカベンジャー(抗酸化物質)と糖質制限。高タンパク食と血流改善のためにビタミンEが必要です。

 

 

 

※2 RDA アメリカ政府FDAが規定した推奨食事摂取量

 

 

不足が疑われるもの

マグネシウム、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、スカベンジャー、タンパク質

 

 

マグネシウムの種類(ホッファー博士は塩化・キレート(アミノ酸などと抱合されたもの)・リンゴ酸を勧めています)

  • choride (塩化) デトックス代謝、腎機能
  • citrate (クエン酸)値段が少し張るが、吸収率がよい
  • glycinate (グリシン酸塩) リラックス、よい吸収率
  • malate(リンゴ酸)通電、線維筋痛症、筋肉痛
  • oxide (酸化)安価でどこでも手に入るが、吸収率が悪い5%ほど
  • sulfate (硫酸)少量経口摂取
  • taurate and orotate (タウレートとオロト酸)心血管の健康
  • threonate (トレオン酸)脳損傷PTSD、うつ、神経疾患、不安

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椅子にずっと座っているので腰が痛くなる

常にパソコンの前で椅子に座って作業しているため、腰が痛くなってしまいます。ストレッチをしていますが、なかなか良くならず、朝起きるときに痛みがあります。

(40代、ゲームクリエーター

 

 

クリエイターに付き物の疾患といえば、腰痛ではないでしょうか。長時間のモニター越しの作業で、腰には非常に厳しい環境ですね。立って作業をするわけにはいかないですし、どうにか腰痛を解消したいものです。痛み止めを飲んでしのぎますか?コルセットをして?それでは根本解決になりません。なぜ痛くなるのかを知っると解決方法が見えてきます。

腰痛は、筋肉が固く収縮し、疲労物質(乳酸)が溜まった状態です。活性酸素をご存知でしょうか?人間は生命維持の為に呼吸をしますね、すべての酸素がエネルギーを作るために使われるわけではなく、使われなかったものは酸化されます。これらが身体の成分と反応して身体を錆びつかせます。活性酸素は筋肉を固く収縮させます。つまり、腰痛対策には、活性酸素を除去すればいいのです。それには、にスカベンジャー(抗酸化物質)※1、血流改善にビタミンEと、痛みによるストレスに対抗するためや、コラーゲン・筋肉の回復にビタミンCが必要です。またよく糖質を食べるならば、腰痛の原因の乳酸が発生してしまいます。グルコース代謝(甘い物の代謝)の解糖系には、嫌気性と好気性があり、嫌気性の代謝で乳酸が発生します。デスクワークでは、あまり動かないため呼吸が浅くなり、よく動く仕事に比べて好気性の代謝レベルが下がります。まとめると、甘いものを体でエネルギーとして使うときに、乳酸が出来てしまいます。乳酸は腰痛などの原因なので、乳酸を発生させない食事にすることが大切です。

〇糖質代謝を促すビタミンB1

〇脂質代謝を促すビタミンB2

活性酸素除去のスカベンジャー(抗酸化物質)ビタミンCなど

糖質制限

〇高タンパク食

〇血流改善のためにビタミンE

が必要です。

 

ぎっくり腰などの急性の痛みには、ビタミンE(血流の改善・抗酸化物質)の増量をおすすめします。痛みのあるポイントにカイロをはり温め、痛みのない範囲でストレッチをしてください。あまり安静にしない事で経過が良好になりやすいです。痛みによるストレスからビタミンCも大量に消費されますので、1時間に1回はビタミンCの補給を心がけます。これには炎症を治める効果も期待できます。

たま、ぎっくり腰の前に何があったかを思い出してみましょう。強いストレスになる出来事がありませんでしたか?その後に物理的な刺激が加わると、ぎっくり腰を発症させやすいですよ。

小西伸也先生と山本義徳先生によれば、以下説明とのことです。ストレスが加わると血糖値が上昇し、アドレナリンが出てきます。アドレナリンは合成されるときも、分解されるときも、スカベンジャー(抗酸化物質)を消費します。何か強いストレスを受けたときは、予防の為、普段より多めにスカベンジャーを摂取することがよいかもしれませんね。

 

不足が疑われるもの

ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、ビタミンC、その他スカベンジャー、タンパク質

 

 

※1スカベンジャーとは

抗酸化物質とも言われる、活性酸素の攻撃から身を守る働きをする物質の総称。体内で作られる酵素SODなど)と、身体の外から取り入れる物質(ビタミンポリフェノールなど)に大別される。Wikipediaより

 

代表的なスカベンジャー(抗酸化物質):カロテノイド(特にアスタキサンチン)、ビタミンA、B2、C、E、尿酸 、ビリルビン、女性ホルモン、SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)、ユビキノン、β-カロチン、フラボノイド、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシターゼ、ペルオキシターゼ